悠久の時 千年ロマン

  • 神代|宇佐・姫島

    神代|宇佐・姫島

    太古の祈り

    そこに神は島をつくった。その地に神は降り立った。
    神話の時代、そこに住む人々は全てを受け入れ、そして、現在まで祈り続けている。
    国生み神話では、イザナミとイザナギは男島と女島をつくった。その女島が姫島とされている。
    神が降り立った場所、宇佐神宮は、全国4万社ともいわれる八幡社の総本社として、今もその荘厳なたたずまいを残す。そして、神仏習合発祥の地として、神社境内には弥勒寺の遺構も残る。
    時には神に祈り、仏に願う。異なる宗教の融合は、日本独自の“和”の心を今に伝える。
    日本を支えつづけてきた祈りと願い。日本のはじまりの場所を訪ね、日本人としての心のトビラを開こう。

  • 古代|国東

    古代|国東

    六郷満山文化

    海を渡って仏教が日本に伝えられた。神仏の融合は、日本を形作る重要な出会いだったろう。
    国東半島の中心にある両子山。仏教文化は、この両子山の六つの谷合いの郷で花開き、「六郷満山文化」として今も根付いている。
    この場所の魅力が海から渡ってきた異人を惹きつけ、そして、その土地に住む人々によって現在まで受け継がれている。
    山々は修業の場として、信仰の道が残り、郷に残る寺院は、時には人に安らぎを与え、また、仏道の高みへと、さらに鼓舞する場所でもある。
    山々の道を歩み、教えに触れ、人に癒される時を通じて古代の暮らしを垣間見る。歩みながら、日本人としての体の記憶を呼び覚まそう。

  • 中世|田染

    中世|田染

    水と大地の力

    豊かな山々に囲まれ、清らかな水が流れるその場所は、宇佐神宮の荘園“田染荘”として、現在まで守られ、800年を超えるその風景が今も残っている。
    水の流れに合わせたひとつひとつの田は、山の息づかいを稲にたっぷりと吸わせる。あたりまえのように田を耕し、苗を植え、稲を刈り取る。そこに暮らす人々は、世代を超えて800回以上も田と水との対話を繰り返してきた。
    この大地と水の恵みに寄り添いながら、神に祈り豊穰の実りに喜んできた。
    そこで時が止まっていると錯覚するほどのゆったりとした時間にひたりながら、土の香りを感じ、中世の人の心に思いをはせ、自然の叡知を受け継いできた日本人の知恵を学ぼう。

  • 近世|杵築・中津・日出

    近世|杵築・中津・日出

    武家と商人文化

    戦にあけくれながら日本の平定を望んできた近世。杵築・中津・日出の異なる城下町には、今も当時の武士と商人の息づかいが聴こえてくる。
    主君に従い在地を守る武士の気高き心は、“武士道”として世界に誇る日本人の精神を形づくってきた。
    商人は武士に守られる中、商いによって武士を支え、またその土地その場所で独自の文化を育んできた。平和の時が流れゆく中、日本の“技”が研ぎ澄まされ、そして花開いていった。
    守り、支え、伝統は新しく創造されゆく。先人の知恵と心を受け継いできた日本人の精神を今思い出そう。

  • 近代|豊後高田・別府

    近代|豊後高田・別府

    昭和と温泉文化

    明治・大正・昭和、日本は西洋化と文明を追い求め、ただひたすらに走り抜けていった。めまぐるしく変化する時代の波に乗り、今の日本の土台となる“街”を築いてきた。そんな先人達が走ってきた汗の結晶は、現代の生活の中にもその時の名残が多く見られる。
    別府は、戦災の被害をまぬがれ、湯けむり昇る街中のどこかしこから、戦前からの発展の足音を聴くことができる。発展を目指し、走っていった人々は、温泉に癒され、英気を養い、また新しい一歩へと歩んでいったことだろう。
    豊後高田の“昭和の町”は、昭和の思い出を伝え、当時の活気を思い起こさせてくれる。生活の中に今も色濃く残る近代のいろどりに、誰しも華やかな夢を描いてきたことだろう。路地や商店街を歩くと、その時語り合った夢が聞こえてくるようだ。夢を語り、未来に向けて走り、温泉に癒される。先人達がそうしてきたように、この場所で次の未来の夢を語ろう。