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コンセプト

豊の国千年ロマン観光圏とは

大分県8市町村に息づく、神代・古代・中世・近世・近代の、千年を超える時空の旅が楽しめるエリア。
千年の記憶をひもときながら、知られざる日本の歴史・文化との出会いがここにあります。

大分県の北部にある空の玄関口、大分空港を出発して、美しい海を眺めながら国東半島の北に車を走らせる。このエリアは千年以上もの歴史の足跡が数多く残る、時をめぐる旅が楽しめる場所。どんな時間が流れていくのだろうと心を躍らせながら進むと、右側に島が見えてきた。この島は「姫島」と言い、多くの神話が眠る神代の島である。

宇佐神宮を出発し、国東半島の中心に位置する両子寺へ。その道中はのどかな里山風景が広がる。しかし、国東半島の中央を目指すにつれ、荒々しい岩山が連なっていた。
 国東半島最高峰の両子山から延びる谷筋に沿って、6つの郷で開かれた寺院群を「六郷満山」と呼ぶ。約1300年前に宇佐八幡神の化身とされる、仁聞菩薩によって開かれたと言われている。

米の豊作が何よりも尊ばれた時代。藤原氏と手を結び、日本の政治を動かし権力と財力を持った宇佐神宮は、九州の総面積の3分の1を荘園に持つ、九州一大きな荘園領主となった。その中でも大切にしていたのが、宇佐神宮から30分ほど車を走らせた場所にある、田染荘である。

名だたる武将たちが天下統一を夢見た戦国の乱世が終わり、天下泰平の時代となった江戸時代。千年ロマンエリアには、個性が光る3つの城下町があった。政治・経済・文化の中心となった城下町は、それぞれの場所ならではの暮らしや営みを感じることができる。

海の城下町から電車で約15分のタイムトリップ。そこかしこに湯けむりが立ち上り、かすかに硫黄が香る。別府といえば世界一の源泉数と世界第2位の湧出量を誇る日本屈指の温泉王国。明治4年に港が整備され、一大温泉地となった。華やかな別荘文化も一時代を築き、多くの文化人も別府に足を運んだ。今でこそ「別府八湯」や「別府地獄めぐり」などで知られているが、日本初のバスガイドの考案など斬新なアイデアとサービス精神で温泉観光に尽力した人物、油屋熊八を抜きにして温泉観光の発展は語れない。別府駅前で熊八の銅像が今でも旅人を出迎える。

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